戦友のぶんまで・・・

人の生き方も、逝きかたも、人それぞれ・・・

こんな方がいました。

大正生まれのその方。

青年時代は戦争のまっただ中。特攻隊で海に、空に散った戦友の方々。

生き残ったその方は、若くして散った戦友たちの分まで長生きすると、常日頃からの口ぐせだったとか。

生きていくために、ご自身を奮い立たせる、自分にとっての叱咤激励であったのかもしれないとも感じます。

その方は、鹿児島にある「知覧特攻平和会館」が、1975年に開館されて以来、幾度も、時には毎年訪れていたそうです。何年経っても、何度訪れても、涙されていたことでしょう。

(Wikipedia:知覧特攻平和会館より)

最期のその日、その方は夕食を家族と共にし、いつものように就寝され、そしてそのまま旅立たれました。

人生を生き尽くした方の、日常からそのまま続く「死」という気がしました。

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