涙色の花束を贈ろう・・・宇多田ヒカルさんのグリーフワーク

シンガーソングライター、の宇多田ヒカルさん。
2013年にお母さまを自死で亡くされています。
そして、2014年に年下のイタリア人の方と結婚、翌15年に出産され、2018年に離婚されています。

2016年にリリースされたアルバム、”Fontome”。
亡き母への想いを言葉に、そして歌にしたいくつもの楽曲。

宇多田ヒカルさん自身も「書くことが自分のセラピーみたいな感じもあったので」と、インタビューで話していました。

宇多田:初めてパソコンで歌詞を書き出したんですよ、作詞の最後のほうで。今回、特に歌詞が難しかった「花束を君に」と「真夏の通り雨」は、かなり時間がかかったんです。幾つかのキーワードがぽつぽつと浮かんで来ても、題材がデリケートなだけに上手く進まなくて。あと自分でも書くのがセラピーみたいな感じもあったので。でも途中からさっきお話したスケジュールのこともあって、かなり集中的に巻いてかなきゃならないような時期に差し掛かると、“1週間後に絶対2曲”とか、以前の私からしたら絶対不可能なペースで歌詞を仕上げなくちゃならなくなって。それまではトラックを繰り返し聴いて、ひたすら歩いたりカフェに入ったりして、ノートに書いたいろいろな言葉を転がして転がして、という感じだったんだけど「もうそんなヒマねえ!」と。キャンディも噛み砕いたらすぐ飲んじゃうようなテンションで。

「宇多田ヒカル、新作『Fantome』を大いに語る「日本語のポップスで勝負しようと決めていた」https://realsound.jp/2016/09/post-9393.html

始めは、宇多田ヒカルさんがお母さんへ向ける気持ちに想いを馳せ、少し涙し
次に聴いたときにいは、私自身の亡くした人を重ね合わせ
そして、次は、もっと俯瞰して聴き、何か心に染みわたってくるような感覚を感じました。

音楽を聴くことも、