大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした

この本の表紙のイラストと、タイトルが気になって購入した本。
きっと私もこれまでにたくさん、大丈夫じゃないのに、大丈夫なふりをしてきたからかもしれない。
多分・・・きっとそう。

 

周りの人をがっかりさせないように、
大丈夫なふりをした。

弱い姿を見せたくなくて、
大丈夫なふりをした。

ひとりぼっちになりそうで、
大丈夫なふりをした。

悲しみを受け入れたくなくて、
大丈夫なふりをした。

倒れてしまったら
もう二度と立ち上がれないような気がして
心の痛みに気づかないふりをした。

心のよりどころがない人はよく大丈夫なふりをする。
自分が倒れても、抱きおこしてくれる人なんていないと思うから。

つらくてもつらくないかのように。
悲しくても悲しくないかのように。
大変でも大変じゃないかのように。
そして、自分で自分を苦しめる。

考えすぎるのをやめられず、
他の人々に至らない姿を見せないようにがんばり続ける。

一見、つらいことなどなさそうに見えて、
何だってうまくやり遂げられそうに、大丈夫そうに見えているのに、
心は大丈夫ではないことが多い。・・・

韓国の作家さんの本なのだけれど、韓国でも、日本でも売れているようです。

日本も韓国も、このタイトルに、そして本の内容に共感する人が多いということは、
それだけ、心が疲弊していたり、悩んでいたりする人が多いということでもあるわけで・・・。

そして、この作家さんは、元はSNSで癒しの言葉を発信していたことから、多くの人の目にとまり、作家となり出版にいたった経緯をもつ方。
SNSで話題になるのだから、若い世代に、多くの共感者やその言葉に響いた人たちがいたのですよね。

特に、このコロナ禍において、若い世代の自死率が高くなっているという統計が出ています。
これからの未来があるはずの人たちが、なぜ・・・と、悩ましいばかりです。

地味なことからしかできませんが、私が所属する「NPO法人日本心理カウンセラー協会」で、
最初の1回にはなるのですが、無料相談をしています。
学生さんや未成年の方、どうぞお声をかけてくださいね。

 

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